9.再手術とその後

   

入院12日目は、午前中の手術の説明があり、午後4時から手術でした。
手術は一言で言うと、穴が開いて髄液が出ている部分を見つけ、しっかりと縫い合わせるというものです。また、合わせて脊髄から髄液を抜き取り、脳にかかる圧力を下げる、それにより髄液が押し出されるのを減らす、というものでした(と私はその説明を聞いて理解しました)。

手術は約2時間で終わりました。例に寄って麻酔から目が覚め、集中治療室に運ばれましたが、そこで朦朧とした意識の中で手術後の説明を医師から聞いた母から、これから1週間から10日はここにいると聞かされました。背中には管がはいっています。翌日医師に改めて確認したところ、急激に脳脊髄液を減らすことは危険、少しずつ減らす必要がある。そのためには1週間から10日頭の高さを一定にして、終日横になっている必要があるとのことでした。

そういうことは事前に本人にちゃんと説明してほしいというのが強い思いです。再手術を決めるときに、その後退院までどのくらいですかと聞いたところ、1週間ぐらいかな、という話でした。だいぶ話が違います。このことはまた改めて書きますがインフォームドコンセントという概念はまちがって、あるいは病院側に都合よく解釈されています。これは大きな問題ですし、このことが大きな問題視されていないこともまた大きな問題視です。

とにかく、手術の結果、髄液漏れは収まりました。また、中耳炎と耳鳴りも収まりました。しかしまだ顔面麻痺と、併発していた肺炎は残っています。そして何よりもいろいろなコードに繋がれたままの寝たきりの生活という拷問が1週間以上続きます。

 - 5. 片側顔面神経痙攣/髄液鼻漏手術、顔面神経麻痺リハビリ、再発の記録